国の報告書から見るノロウイルス対策!手作り消毒スプレー案も…

ノロウイルス勘弁して

ノロウイルスにジェームズマーティンがいいらしいという記事を書いて以来、わが家の消毒スプレーはマーティンオンリーワンでございました。デザイン、使い勝手ともに大満足の品物です。

そんな折、またノロウイルスの季節がやってくるな〜、怖いな怖いな…もう一度詳しく調べてみようかな、と。

ありました。ノロ対策情報。

情報自体は数年前からあったものですが、わたし含めあまりご存知ない方も多いのではと思い共有・まとめさせていただきます。

できるだけ堅実な情報源を探して書いております、ノロ流行前の準備としてご覧いただければ幸いです。

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ノロウイルス対策一覧

有名なもののおさらいと、知名度低いけど効果的なものまで。

ちなみにノロウイルスは人工培養ができないらしく、ごく似ているネコカリシウイルスを使って試験・検証しています。この記事でも「ノロウイルスに~」と書いていますが、正確には「ノロウイルスに類似したウイルスに~」という意味合いになります

 使い方・仕組み特徴商品例
中心部を85~90℃で90秒以上加熱する(二枚貝の調理)

その他、調理用具などは熱湯(85℃以上)で1分以上加熱する
調理・食品からの感染を防ぐ-
次亜塩素酸ナトリウム(洗濯用塩素系漂白剤など)塩素濃度200ppm※で浸すように拭く(汚物や汚れは除いておく)

濃度1000ppmを汚れた衣類・雑巾と袋に入れて殺菌
効果が認められていて手に入れやすい。

金属や繊維を腐食・漂白させる。酸性と反応して有毒ガスが発生する。

ハイター
次亜塩素酸水かけ流す、スプレーする(希釈して多用途に使える)安全性が高く効果的。薄めず使える

汚物や不純物などがあると効きにくい

ジアニスト
柿渋アルコールに添加
カキタンニン抗ウイルス作用を持つ
ノロエース
有機酸(クエン酸、リンゴ酸など)アルコールに添加
弱酸性にしてノロにも効く
ジェームズマーティン

※ppmとは:濃度をしめす単位。1ppm=0.0001%。

上の表に出てきた消毒剤をかんたんに解説していきます。

次亜塩素酸ナトリウム

ハイターです。※もちろんハイター以外もありますよ!
ノロ対策といえばこれ!という定番。用途によって薄めて使います。

例)ハイターは塩素濃度約5%なので、消毒用の200ppm(0.02%)にするには250倍に薄め(水5Lに20ml)、1,000ppm(0.1%)にするには50倍に薄めます(水1Lに20ml)。

酸性の洗剤(サンポールとか…)と混ぜると有毒ガスが出るので注意。塩素のにおいがキツイし、触れるとアルカリでかぶれる可能性があるのでマスク手袋装着がおすすめ。高アルカリゆえ金属(アルミ・鉄・真鍮・ものによってステンレス)を腐食させるので、ドアノブなどには使わないほうがいいでしょう。

安いし効果はお墨付きですが、上記のように面倒な点が多い。ので、次亜塩素酸ナトリウムはやっちまった感が強いときにここぞ!と登場してもらうのがよいかと。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は聞き慣れないかも?微酸性電解水とも言われます。漂白剤の次亜塩素酸ナトリウムとはまったく別物です。

レストランや病院などでも使われています。水と同じように洗い流して消毒できるし、スプレーや薄めて加湿器に使ったりと幅広い。反応が早いので即効性がある反面、有機物(汚物やゴミ)があると効きにくいです。

アルコールに弱い人でも使える低刺激な殺菌剤。低濃度でもいろんなウイルス・細菌に使えます。

柿渋+アルコール

柿渋は古くから防虫・防腐・防水になると言われ、おもに木材塗料として使われてきました。最近では殺菌・収れん効果もあるとして石鹸に入ってたりもしますね。

なんとその柿渋、ノロウイルスにも勝てることがわかったそうです。スゴイ!
ノロウイルスはノンエンベロープウイルスといって、たんぱく質の殻に守られた打たれ強い種類なんですね。柿渋はたんぱく質を固めてしまう性質があって、その作用でウイルスを無力化するのではないか、という。
日本に古くからある素材が活躍するのはちょっとうれしいですね。

有機酸+アルコール

ジェームズマーティンもこれ。消毒用アルコールに酸性のものを少し入れて弱酸性にしています。

不思議ですがこれでノロ(ノンエンベロープウイルス)に効果が出るんだとか。だいたい溶液に対して0.5~2%くらいの酸が添加されています。なお、消毒用アルコールは60~80%くらいの濃度が一番効力を発揮します。
アルコール系のメリットは速乾性。水がないところでも手指やまわりの消毒ができるのが助かります。

国の調査から見るおすすめノロ消毒

いろいろ使えそうなのはありますが、信頼できるのは何か?

厚生労働省 ノロウイルス不活化条件に関する調査報告書(PDF)を参考に、効果的と思われる消毒剤を探しました。条件によって結果は変わる・調査項目に入っていない商品もたくさんあることをご了承ください。

次亜塩素酸ナトリウムは安定して不活化できるようなので省きました。
※引用している表は報告書PDFより。左の列が経過時間、真ん中がウイルスの活性濃度、右が負荷剤(肉エキス)ありの感染価です。

次亜塩素酸水:弱酸性の200ppm

次亜塩素酸水は2種類で調査され、異なる結果になっています。
塩素濃度0.02%(200ppm)の弱酸性(F)では効果がありましたが濃度不明の中性(G)ではほぼ無力…。ていうか次亜塩素酸水はふつう弱酸性のはずなんですが…?

↑Fは30秒で効果が現れてるのに対し、Gは5分たってもほとんど変わってません。

次亜塩素酸水のノロウイルス不活化には40~45ppmあればOKという論文もあるよう。ジアニストという商品は弱酸性の500ppmで高濃度で売ってて、基本薄めるけど吐瀉物などの大物汚れには原液で使うように書いていますね。
というわけで、次亜塩素酸水はある程度の濃度・弱酸性であることが重要なのかもしれません。ジアニストが調査に使われたかは不明ですが、弱酸性かつ高濃度のためご紹介しました。

アルコール系:サラヤ ハンドラボ


エタノール(76.9~81.4%)、グリセリン、ミリスチン酸イソプロピル、アラントイン、リン酸

報告書Nと思われます。
アルコール系で一番はコレですかね、負荷がなければ30秒で一気に低下させてます。負荷があっても確実にウイルスを不活化させています。

厚生労働省の発表のみで考えるなら、適正な濃度の次亜塩素酸ナトリウムと弱酸性の次亜塩素酸水、ハンドラボがおすすめ。ですね。

TPOに応じた消毒の一例

情報がごちゃごちゃして、よくわからなくなっていたら申し訳ありません。
ここらで具体的な例を考えてみます。

帰宅・トイレ・調理前はアルコール系

ちょっとしたときにアルコール系消毒

外からウイルスをもらってないか?トイレ後にも安心のため、食品をさわる前にも…などなど、気軽にシュッとできるのがアルコール系。
水を使わないからハンカチタオル不要。玄関やトイレにポンプスプレー式を置くと便利。

加湿器・赤ちゃんやペットに次亜塩素酸水

空気清浄や赤ちゃんに次亜塩素酸水

加湿器に低濃度(40ppm以下)の次亜塩素酸水を入れて、空気もキレイに。アルコールや漂白剤を使いたくない赤ちゃんやペットにも安心です。包丁やまな板など洗い流せる・拭き掃除するようなもの・場所にも向いてます。

絶対漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)と間違わないこと!

専用の超音波加湿器を使いましょう。ふつうのだと次亜塩素酸水の成分で吹出口やパッキンが劣化して壊れる可能性があります。また、蒸気式も加熱によって除菌効果が失われるので使えません。

↑専用加湿器と次亜塩素酸水がセットになったお買得品。格安です。

↑ミドルクラス。広い範囲に対応の国産品。
なおハイクラスはTVCMでも見るジアイーノ

などですね。水道水と塩タブレットで次亜塩素酸水を生成できるんだそう。

やっちゃったモノに次亜塩素酸ナトリウム

大変な汚れには次亜塩素酸ナトリウム

即効性があって間違いないのは次亜塩素酸ナトリウム。
汚物処理には鉄板です。処理に使った使い捨て手袋や雑巾などの処理には最適。ほかの消毒だとちょっと心もとないのです。

ノロ消毒用スプレーは作れる?

調べていて思いました。消毒用スプレーをつくれやしないか?
これは個人の想像と妄想であり、効果は不明です。たわごとレベルだと見てください。

アルコール系消毒は「有機酸を加えて弱酸性にする」ことでノンエンベロープウイルスにも効果が見られるようになっていました。ならば、消毒用エタノールにクエン酸をまぜれば使えるんじゃないか?と。

ノンエンベロープウイルスにはph3.6くらいの酸性がいいようです。
クエン酸水溶液のphは約2。計算方法を調べたらチンプンカンプン…非常に少量でph3.6になるだろうことだけはわかりました。ハヤシ商店の酸味料、pH調整剤の性質よると、クエン酸濃度0.1%でph2.8になるほどらしい。

また、弱酸性アルコール消毒液の商品では「クエン酸0.5%+ph緩衝としてクエン酸ナトリウム0.1%」「乳酸2.13%+乳酸ナトリウム0.02%」など、○○ナトリウムが添加されています。phを下げすぎず安定したものになるためだとか。これは素人の気まぐれで作るのにクエン酸ナトリウムまで買うのはちょっと行き過ぎかな、と思うので使用しません。

クエン酸はph下げまくること、調整のナトリウムを使わないことで個人での調合は難しそうに思えてきました。
そんな中でもできるとしたら…

0.5g計ってみたらこんなもんでした。スプーンは小さじです。小さじ何分の一と言いづらい量なので、例えるならひとつまみくらいでしょうか。

ちなみに0.5gのクエン酸を400mlの水に溶かして飲んでみたらそれなりの酸っぱさでした(笑)ph計があったのを思い出し測定。2.52。低いですねー、500mlで溶かしていたとしても3.6よりは低いでしょう。
…いまさらですが、phが低くてはいけないんでしょうか。そこが不明なのです。

というわけで自作消毒液は、「消毒用エタノールに省力のクエン酸をまぜる」というかんたんなお話でした。
理屈は通るはずなんですが、検証もなにもできないので参考にするかしないかは自己責任でお願いいたします…。

ライフスタイルに合ったノロ対策を

意外にノロウイルス対策はあるようなのです。もちろん全部そろえる必要はありません。ご自分のライフスタイルに合った方法を考えてみてくださいね。

わが家ではエタノール系をメインに次亜塩素酸ナトリウムをストックしておいてましたが、ノロだけでなく風邪やインフルエンザウイルスにも期待すべく次亜塩素酸水の加湿器利用を真剣に検討中です…

後悔先に立たず!家族が共倒れする前に、できることはやっておくことを強く強くおすすめします。なってからが地獄ですからねほんと…
持てる知識は持っておきたいものです。お大事にしてくださいませ。

参考

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